歌ってる。
毎日。
なにかかにか。

ゴハン作りながら。
洗濯物干しながら。
お散歩しながら…は小さな声で。


流石に本読みながらは無理ですけど。


自分のカラダのどこに響かせるかで、
高さと深さが変わってくるのを、ひとりで試して見る。
これも、ひとり遊び。


気持ちが溢れそうになるから、
唇から言葉がこぼれそうになるから。


レディメイドの言の葉に、
いっそこぼれ出す気持ちを乗せて。


歌っている。
歌っている。


届かせたい場所にはとても届かないことはわかってゐる。


この気持ちに何と名をつけてよいか迷ってゐる。


何かに似ている。
何にも似ていない。


見上げると澄んだ空。