からだのかたちをかえて、
君があたしの上に覆いかぶさった時、
いつもTシャツの胸に見え隠れしてたペンダントが、
あたしのはだかの胸に、

ひやり。


ああ、はずさないのね。
こんなときも。


あたしはそれを知ってる、ただひとりの年上の。


そのクロスの形をしたペンダントには
異国の言葉が彫り込んであって、
あたしには何が書いてあるかわからない。


はずさない理由も、聞かない。


最初はひやりとしたその感触も、
あたしと君の熱がたかぶっていくにつれて、
もう何も感じなくなっていく。


何も感じなくなっていく。


それ以上のなにかを感じていく。






(注:物語のかけら。カテゴリはフィクションです。一応信じようね)