女の肌は眠れる薬。

そう嘯いたりしない君を
あたしの肌で眠らせて。

ただ性欲だけだというのなら
あまりにもけだものじみている。
ねえ。そうでしょう?

だから、眠り込んだ君の耳たぶに

「好きよ」

と、流し込む。


そっと。


とってつけたように。




忘れて。


忘れて。




そしてあたしはロマンスの鎖に囚われる。